
2026.01.13

節目を越えたあとの朝は、少し静かです。
気持ちは前に進んでいるつもりでも、
身体の感覚だけが、まだ追いついていない。
何かを考え直そうとしても、
言葉は思ったより役に立ちません。

コートを脱ぎ、手を洗う。
手のひらに落としたオイルの温度を確かめ、
ゆっくりとなじませる。
その数秒、
今日の予定や、さっきまでの出来事から、
少しだけ距離が生まれます。
整えようとしなくても、
身体のほうが先に、日常へ戻っていく。

最初に残るのは、触れていたという感覚です。
しっとりとした重みや、
手の動きを覚えている感触。
香りはそのあと、
気づかないほどの遅さで立ち上がり、
ようやく、今ここにいることを知らせます。

新年も、節目も、
無理に切り替えなくて大丈夫です。
触れるという静かな時間が、
あなた様を、日常の位置へ戻してくれますように。